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融通念仏宗と南無阿弥陀仏
融通念仏宗と南無阿弥陀仏の意味
融通念仏宗は日本の数多く存在する宗派の一つであり、また日本仏教で念仏の宗教を広めた第一の宗派と言われています。
平安時代の終わりに浄土教の僧侶である「良忍上人(聖應大師)」が開きました。聖徳太子を信仰していた良忍上人が夢でお告げを受けたことが始まりと言われており、名号は「南無阿弥陀仏」です。
良忍上人は、一人の念仏が自他に融通し合い功徳となり、万人の念仏もまた一人の功徳となり、互いを助け合い万人がつながり幸せな人生を成すと説いています。
仏壇などの掛け軸を見ると、真ん中に十一尊天得如来、左側に法明上人、右側に良忍上人の画像があります。真ん中の画像は、阿弥陀如来を十体の菩薩が囲んでいますが、一心に念仏を称えて教え導くことを表していると言われています。
左側の法明上人は、良忍上人が亡き後の融通念仏宗を復興した人物です。
六字名号の南無阿弥陀仏は、万人が極楽往生にと、阿弥陀仏を信じ念仏を称えられています。この南無阿弥陀仏は宗派によって捉え方が違いますが、融通念仏宗・浄土宗・浄土真宗・天台宗・時宗などの唱名になっています。
総本山は、当時の良忍上人が四天王寺に立ち寄ったことからさまざまなことを経て、現在の大阪市平野区にある大念仏寺で、2003年に国の登録有形文化財の指定となった大阪府の木造建築では最大とも言われる本堂です。
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