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掛け軸と季節
最近は若い世代における和風ブームなどの影響もあって、掛け軸を楽しまれる方が増えています。今でも大抵の家庭には和室がありますから、床の間のある和室であれば掛け軸を掛けるのに最適ですし、ない場合でも和風の設えの部屋であれば、違和感なく掛け軸を楽しめるものです。しかし、季節によってある程度掛けられる軸に決まりがある事を、こ存じない方も多いようです。そこで、ここでは掛け軸と四季などの季節の関係について書いてみたいと思います。
四季に合った掛け軸とは
掛け軸には、年中掛けられる掛け軸と、春や夏など、その時の季節に適した図柄があるのです。基本的には、花の図柄の場合には、その花が咲く季節に合わせて、例えば梅であれば冬から春の花ですから12月から2月、椿なら11月から4月頃、あじさいは夏の花でで5月から7月、アサガオも同じく夏の花で7月から8月といった具合です。菖蒲やユリ、菊など、季節のわかりにくい花もありますが、馴染みのある花であれば、その開花する季節も分かるでしょうから、比較的簡単に掛けるべき掛け軸を選択する事が出来るでしょう。
四季の移ろいに合わせて、花の絵柄の掛け軸を掛け替えて行く楽しみは、とても趣深いものがあり、日本人に生まれて良かったと思える醍醐味があるます。特に、都心部の住宅やマンションなど、庭の取れない住宅の場合には、庭に花を植えられない分、室内の掛け軸で季節の花を楽しむというのは風流なものです。名手と呼ばれる作家の手による掛け軸は、絵にも一段違う迫力がありますから、それだけでパワーをもらえる感じがあります。
年中掛けられる掛け軸について
一方、季節を問わず年中掛けられる掛け軸としては、代表的なところで山水と動物画が挙げられます。
山水の掛け軸は、雪景山水と呼ばれる文字通り雪景色を題材としたものは、冬に限られますが、それ以外の水墨山水、淡彩山水、南画山水などは季節を問わず年中掛ける事が出来ます。なかでも水墨山水などは、モノトーンの落ち着いた色調ですから、落ち着いたインテリアの室であれば、和室に限らず洋間にも合わせる事が出来ます。若干くすみ系の壁・天井クロスに合わせると、オリエンタルな雰囲気を醸し出し、いま流行りのアジアンテイストを演出するのにピッタリです。
動物画については、そのほとんどが季節を問わず年中掛けられるものになります。鶴や虎などが有名なところです。ただし、一つ気をつけたいのは、動物といっても魚類に相当する鮎や金魚、鯉などは、夏に掛けられる掛け軸とされています。魚類は年中生きていますし、必ずしも季節のものではないのですが、水から連想される涼しさや、金魚が売り買いされる季節として、また鮎が食される季節として、夏がピッタリくるというのがその理由です。こちらも、花の絵柄と同じような理由ですから、誰しも知っている知識の範囲で掛けるべき四季を判断できると思われますので、判断に悩まれることも少ないかと思われます。金魚や鯉などは、その起源を中国などアジア大陸に求める事が出来ますから、水墨山水と同様に、アジアンテイストのインテリアに合わせて楽しまれるというのも一興でしょう。
掛け軸の季節まとめ
まとめますと、掛け軸には掛けるのに適した季節というものがあり、基本的にはこの季節に沿って掛けて楽しむというのが原則となります。一方で、四季を問わず年中掛けられる掛け軸の絵柄というものもあり、山水などはその代表例です。動物画も四季の制限の少ない画題ですが、魚類の絵など一部では夏に限定して掛けた方がよいものもあります。掛け軸にルールはありませんが、以上の様な原則を知っておくと楽しみ方もより一層広がる事でしょう。少しずつ知識を深めて、掛け軸を楽しまれる事を願っております。
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