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床の間にかける掛け軸
掛け軸は、一般にお正月や結納などのおめでたい時に掛ける掛け軸と、普段の時に掛けておく山水画などがあり、四季を表す掛け軸もあります。掛け軸を、床の間を飾るものとして捉えると、どんなものでも良いのですが、本来はそこに来て下さる神様に相応しいものが良いです。
四季の掛け軸の種類
四季の掛け軸には、それぞれの季節に相応した掛け軸がありますが、四季の花が全て描かれている年中掛けの掛け軸もあります。自然を乱すようなことはせずに、自然をそのままに受け入れ感謝し過ごす日本人が昔から受け継いできた精神を忘れずにその季節の花の掛け軸を飾ることも四季を感じるうえで大切なことだと思います。
四季毎に、掛け軸を替えるのが大変な時は、ハレの日、普段の日に分けて、おめでたい絵柄の掛け軸と、普段掛けておく山水画の掛け軸などを用意しましょう。また、三幅対とは、三幅で一組となる絵柄の掛け軸、画軸または掛け物のことを指します。
床の間に、掛け軸と花を飾る時の約束ごととは?
掛け軸のサイズが細長い場合、床の間では書院側が上座となります。花入れは掛け軸の向かって右側3分の1ほど脇に置きます。逆に置くと、書院から入った光で、掛け軸に花の影を落としてしまうからです。
そして、掛け軸のサイズが幅広で長さが短い場合、花入れは掛け軸の真下に置きます。掛け軸のサイズは、床の間の大きさである一間、半間、その中間の四尺五寸に合わせて種類があります。だいたい、床の間の幅の三分の一が、掛け軸の丁度良い幅ということになっています。長さは、1m80〜90が標準サイズですが、短い横物というタイプもあります。床の間の大きさや形状に合わせて飾ります。
掛け軸の寸法を測る場所について
掛け軸のサイズについて
掛け軸は、小さ過ぎても不自然になってしまいますので、購入する前に必ず、床の間のサイズを計っておくことをお勧めします。
打ち込む釘(くぎ)について
床の間に掛け軸を飾るためには、釘を打つ必要があります。釘はどんな釘でも良いというものではなく、取り付ける箇所や流派によっても異なります。壁の上塗りの前に取り付けておかなければならないので、注意しましょう。
現代では、客間を設ける住宅が少なくなってきています。床の間のある住宅も減少してきていますが、それでも多くの家庭には床の間があります。四季折々の花を活けたり、置物を置くなどして日本人は美を表現してきましたが、やはり掛け軸があった方が床の間らしさがでるのではないでしょうか?
床の間がないご自宅でも、掛け時を飾ってみるのも素敵です。掛け軸を掛けた下に板を置き、和柄の布などを敷けばちょっとした和のスペースが出来上がりますね。
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